歯に関する
お困りごとお聞かせください
歯が痛い
歯が痛くなる主な原因には、主に虫歯と知覚過敏があります。原因がどちらであっても、医師のチェックを受け、適切な治療を受けることが大切です。
虫歯が進行している可能性
初期の虫歯は、痛みがありません。そのため、虫歯ができていることに気付かず、進行させてしまう方も少なくないでしょう。
小さな虫歯のように感じていても、実は深い部分にまで達している可能性があります。歯の表面(エナメル質)の虫歯は、強い痛みが生じることはありませんが、進行して象牙質にまで達すると、痛みが出るようになるのです。
知覚過敏による痛み
歯の表面は硬いエナメル質で覆われているため、外部の刺激が神経に伝わりにくいのですが、何らかの原因でエナメル質が傷ついて、内側の象牙質が露出されると、神経に刺激が伝わりやすくなり痛みが生じます。このような、象牙質の露出によって痛みが生じ、かつ虫歯などの病変がない状態を「知覚過敏」と言います。
知覚過敏によって、歯磨きをしっかり行えなくなることが、虫歯や歯周病の原因になる場合もあります。
歯周病で知覚過敏の症状が
現われることも
歯周病が進行して歯茎が下がると、歯根が露出して、知覚過敏の症状が起こります。知覚過敏の症状が、歯周病に気付くきっかけになる場合も少なくありません。
知覚過敏の症状に気付いたら、早めに受診することが大切です。根本原因を取り除くことが、知覚過敏の症状軽減、そして、お口の健康増進につながります。
歯の黄ばみが気になる
歯の色は、お顔の印象、その方の印象に大きく影響すると言えます。そのため、近年は歯の色を気にする方がとても多くなっています。
歯を白くする方法には、さまざまな方法がありますので、ご自身に合った方法を選択することが大切です。
自宅で歯を白くする方法
仕事で忙しい方、家事や育児で時間が取れない方などにお勧めしている、ご自身でホワイトイングを行う「ホームホワイトニング」という方法です。マウスピースに薬剤を注入し、装着して歯を白くします。
歯医者で歯を白くする方法
専用の薬剤と光を使用して歯を白くする、「オフィスホワイトニング」という方法です。ホームホワイトニングに比べると、短期間で効果が得られるというメリットがあります。
セラミック治療
変色が強い場合や被せ物が変色している場合は、ホワイトニングで対応できません。この場合、セラミックを使用して歯を白くします。銀歯を白くしたいという場合も同様です。
歯並びを治したい
歯並びが気になっていても、金属の装置に抵抗があって、治療に踏み出せない方も多いようです。年齢を気にされる方も少なくありませんが、矯正治療に年齢制限はありません。
気になる歯並びを整えることによって、コンプレックスが解消されるだけでなく、お口の健康や心身の健康にも多くのメリットが期待できます。
矯正治療が必要な理由
見た目を気にして、矯正治療を希望される方が多いのですが、歯並びが悪いと次のような悪影響が懸念されます。
- 歯磨きが行いにくく、虫歯や
歯周病になりやすくなる - 口呼吸になりやすくなる
- 咀嚼がうまく行えなくなる
- 口元に自信が持てなくなる
(口を開けて笑えない)など
目立たない装置を使って矯正治療を
受けられます
「金属の目立つ装置(メタルブラケット)を付けたくない」という方が多いですが、近年は目立たない装置も登場しています。ワイヤーとブラケットにセラミックを使用した矯正治療、装置が目立たないよう裏側(舌側)に装着する方法、取り外し可能なマウスピースを用いた治療法などもあります(お口の状態によって、適した治療方法は異なります)。
メタルブラケット
セラミックブラケット
舌側(裏側)矯正
マウスピース矯正
マウスピースで本当に歯が動くの?
「本当に効果が得られるのか」という不安の声を耳にすることがあります。マウスピース矯正は、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換し、少しずつ歯を動かす方法であり、世界中で多くの人が治療を受けています。
噛み合わせが気になる
噛み合わせのズレ・乱れによる影響は多岐に渡ります。特定の歯に負担をかけて、その歯の寿命を縮めてしまったり、咀嚼筋のバランスが悪くなることによって、顎関節症の原因になるなど、さまざまな悪影響が懸念されるため注意が必要です。顔の歪みや骨格にも影響する場合もあります。
正しい噛み合わせとは?
噛み合わせを調整する際に、赤い紙をカチカチ噛んだ経験はありませんか?これは、噛み合わせの調整を行うために、歯と歯が強く当たる部分を確認するために行います。
しかし、歯と歯の接触を確認しただけでは、正しい噛み合わせをつくることはできません。
当院で行う咬合調整は、顎の安定する位置(中心位)を基準とした、理論に基づくものであり、患者様の感覚や医師の経験に頼った噛み合わせ調整ではありません。
「噛み合わせが気になる」「顎の調子が悪い」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
悪い噛み合わせは顎関節症の原因に
顎関節症とは、顎の動きがスムーズに行えなくなり、さまざまな症状・障害が生じている状態です。
顎関節にある関節円板という組織のズレが原因になっている場合には、口の開閉時にカクンカクンと音がしたり、口が開けにくかったり、痛みを生じるといった症状が起こります。
顎関節症は、一つの原因によって起こされるのではなく、さまざまな要因が重なって引き起こされると考えられています。噛み合わせが悪いことも、その要因の一つです。
顎関節症が疑われる方は、噛み合わせのチェックを受け、適切な咬合調整を受けることも大切でしょう。
虫歯になりやすい
「毎日歯磨きをしているのに、虫歯になってしまう」という方は多いです。また、「歯が弱いから仕方ない」と諦めている方もいるかもしれません。
しかし、虫歯の原因は一つではないため、さまざまな角度から予防を行うことが大切です。当院では、リスクに応じた予防診療をご提案しています。
正しく磨けていますか?
歯磨きで完璧に汚れを除去するのは簡単なことではありません。多くの方が、磨き残しができています。毎日歯磨きを行っていても虫歯ができてしまうのは、磨き残しも原因になっています。
定期的にクリーニングを受け、徹底的に汚れを除去することが、虫歯や歯周病の予防効果を高めます。また、当院ではブラッシング指導も行っています。磨き残しになりやすい箇所を把握し、正しい磨き方を身に付けます。
歯医者で行うクリーニング
専用器具を使用した
歯間清掃を行います。
薬剤を使用して歯の
表面を磨き上げます。
フッ素を塗布し、
歯を強くします。
痛くなる前の受診が歯を守ります
病気の治療を目的に、歯医者を受診する方が多いのですが、歯を守るために受診していただきたいと強く思います。
当院は、予防診療に力を入れ、歯を守るための診療をご提供しています。
一度虫歯になって、削った歯は再発のリスクが高まり、失うリスクが高くなります。早期発見・早期治療も大切ですが、それ以上に、病気にしない(虫歯を発生させない)ことが生涯のお口の健康維持につながります。
「歯の治療が苦手」「入れ歯になりたくない」「生涯自分の歯で噛みたい」という方に、ぜひ痛くなる前の受診(予防診療)をお勧めします。
入れ歯になりたくない
抜歯が必要になったら、ブリッジ・入れ歯・インプラントの中から治療法を選択し、歯がない箇所を補う必要があります。
「入れ歯になりたくない」という方は多いですが、入れ歯にはデメリットもありますが、メリットもあります。可能な治療法のメリット・デメリットを把握して、ご自身に合った治療法を選択することが大切です。
ブリッジ治療には、支える歯が必要です
入れ歯になりたくないのであれば、ブリッジによる治療も可能ですが、ブリッジ治療を行うには、支えとなる歯が必要になります。
そのため、連続して複数の歯を失っているような、支えの歯がない場合にはブリッジは適用となりません。入れ歯は1本の歯を失ったケースから、すべての歯を失ったケースまで、幅広く対応できるというメリットがあります。
これ以上歯を失いたくない方へ
ブリッジは、支えとなる両隣の歯を大きく削る必要があり、部分入れ歯は、バネをかける歯に負担をかけます。
歯を失った場所を補う治療(補綴治療)が、残っている歯に負担をかけ、さらなる歯の喪失を招く場合もあるため、慎重な治療選択が求められるでしょう。
インプラントは独立した歯をつくるため、他の歯に負担をかけません。保険が適用にならない、手術が必要になる、といったデメリットもありますが、「残っている歯を守る」という大きなメリットがあるのです。